心で味わってほしい、月ノ灯の『魂』の物語
鹿児島県で伝統的に育まれてきた原種・純粋黒豚(バークシャー種)。
月ノ灯牧場ではその歴史ある品種を受け継ぎながら、特に、養豚場の一番の功労者である母豚の尊厳を守り、生涯を充実させることについて最大限の努力をすることを第一に考えています。
彼女らと、その家族の“生活圏”を守ること。
月ノ灯の豚肉『魂の目覚』は、彼ら彼女らが生活する上で、本来の行動を取ることができ、幸福な時間を過ごした証です。
ぜひ、“心”で味わっていただけると嬉しいです。
月ノ灯牧場のアニマルウェルフェア
◆母豚の妊娠ストール・出産ストールの廃止
◆一夫五妻制の放牧自然交配
◆産後2ヶ月間の母子同室飼育により母豚からの十分な免疫移行と不安や恐怖の軽減
◆肥育豚の自然放牧・広々とした開放型豚舎での飼育による動物としての行動要求の満足度向上
◆自然環境からの獲得免疫を増やすことで免疫機能を向上
◆予防目的の抗生物質や不必要なワクチン等の投与の廃止(不要な痛み・恐怖からの解放)
◆歯切り、尾切りの廃止(不要な痛み・恐怖からの解放)
◆去勢の廃止(不要な痛み・恐怖からの解放/雄豚としての尊厳を守る)
◆役目を終えた母豚を山林へ放牧し、余生を自由に過ごせるように計画中!!
エサの特徴
鹿児島県産サツマイモ(紅はるか)を主とした100%天然素材のみを使った『自家製発酵飼料』
私たちの豚たちに与えるものは、すべて地元鹿児島の自然の恵みです。主に使用しているのは、鹿児島県産の紅はるかサツマイモと米糠を使った自家製の発酵飼料。これらはすべて、添加物や化学成分を一切使用せず、自然の力を最大限に活かして発酵させています。私たちがこの手間を惜しまないのは、命を預かる責任を強く感じているからです。
また、時期や季節に応じて、おからや麦芽かす、地元の有機農業仲間から頂く大豆や麦、古代米なども取り入れ、豚たちに多様で栄養豊富な食事を提供しています。さらには、牧場周辺に生息する健康に有益な雑草類も重要なエサの一部です。これらの草も自然の力で豚たちの体を強くし、健康をサポートしています。
サツマイモに関しては、地元の干し芋製造業者から、規格外となった紅はるかを購入して飼料として使用しています。これにより、食材が無駄にならない循環型の農業を目指しています。加えて、堆肥利用農家から流通外の農産物や副産物も仕入れており、地域全体での資源の有効活用に努めています。
こうしたこだわりのエサを与え、自然のサイクルに寄り添いながら、私たちは日々、命を大切に育んでいます。
お肉の特徴 〜当店の主役は【去勢なしのオス豚】のお肉です〜
なぜ、オス豚を積極的に販売するのか
一般的に養豚業では、オス豚は「雄臭」を防ぐために去勢されるのが通例です。しかし私たちは、豚が感じる痛みや健康リスクを少しでも減らしたいと考え、去勢をせずに育てることを選びました。
正直に申し上げますと、私たちもまだ手探りの部分があり、全ての答えを持っているわけではありません。それでも、去勢を避けることによって豚にとってより自然で健やかな環境を提供できるのではないかと信じて、この道を選んでいます。
「雄臭」については、確かに個人差があり、不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、私たちの牧場では、豚たちがのびのびと過ごせる環境を整え、衛生面にも十分に配慮しています。実際、オス豚でも「お肉として美味しい」と思っていただけるタイミングを見計らって出荷しています。
お肉の美味しさは、性別に関わるものではなく、育て方や環境によって大きく変わります。私たちは、オス豚もメス豚も区別されることなく、平等に流通できる形を追求し続けたいと考えています。
この挑戦はまだ始まったばかりで、皆さんと一緒にこの問題について考え、より良い方法を模索していけたらと思っています。
ぜひ一度、このオス豚のお肉をお試しいただき、感想を聞かせてください。
注意事項
− 賞味期限を必ず確認してください。
− 冷凍保存してください。(-18℃以下)
− 解凍後はなるべくお早めにご使用ください。